8年以上に渡り「古道具 十一月」、そしてかつて同じ場所にあった「紙の店 馬渕」で紙を見つけ、それを作品に使用してきました。 この個展では、今まで蒐集してきたその紙紙に描いた作品を発表します。 自分が描いたその絵は、どこか紙に導かれ描かされたと言える線があります。 紙の記憶、自分の記憶、観賞者の記憶。 それらが混ざり合い一枚の絵がそこに湧き起こります。 . また、過去の遺物と現代の代物を独自の視点で編纂する「unplugged」にて、過去作と新作を混ぜ合わせた作品群の展示を同時開催します。 . The Writing of Papers 紙が書く . 於 十一月 札幌市中央区南2西8丁目5-4-2F(12pm—6pm) unplugged 札幌市中央区南3条西8丁目11-3-1F(1pm—8pm) 時 2022年1月27日(木)ー 30日(日) . 紙は誰も知りえない紙自身の記憶を保有している. その記憶を辿り, 「既にそこにあった絵」として即興的に線を描く. その線を紙にどう定着させるのか考え, 思考の痕跡として行為を印す. その絵は, 自分が去った後も残り続ける. . 「署名者は消え去った。しかし、かつて存在した別の奇蹟の証拠である輪郭のひとつひとつが、不滅の自筆としてのこる。」 ― ロジェ・カイヨワ『石が書く』より